アラスカの島で火山噴火、航空警戒最高レベルに

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近くの島から撮影されたボゴスロフ火山の噴煙

近くの島から撮影されたボゴスロフ火山の噴煙

(CNN) 米アラスカ州のアラスカ火山観測所(AVO)は30日までに、アリューシャン列島のボゴスロフ島での火山噴火を受け、航空機向けの警戒レベルを最も高い「赤」へ一時的に引き上げたと発表した。

発表によると、28日の噴火で発生した噴煙は少なくとも3万5000フィート(約1万1000メートル)、最高で4万5000フィート(約1万4000メートル)に到達。この噴火を受けて28日午後、一時的に警戒レベルを「赤」に引き上げた。その後は「オレンジ」に引き下げられている。

アラスカ大学の専門家によると、相当数の稲妻が観測され、地震信号が強まったことから、噴火が始まった約30分後には警戒レベルを引き上げた。アリューシャン列島の稲妻のほとんどは、火山の噴煙が原因で発生するという。

ボゴスロフ火山の上空は、アジア各地から北米へ向かう多数の便が通過する。火山灰がジェットエンジンの熱で溶ければエンジン故障を引き起こす恐れもある。

AVOによると、今回の噴火は50分ほど続いた。噴火から14分後に近くの島から撮影された画像には、大きな灰色の噴煙がボゴスロフ火山から立ち上る様子が写っている。現場の西側には火山灰が降り積もった。

同火山は不安定で予測不可能な状態が続いていて、「高高度の火山灰を発生させる再度の噴火がいつ起きてもおかしくない」状態だという。

ボゴスロフ島は前回の火山活動によって海岸線の地形が大きく変化。陸地の面積は2015年初めから今年1月の間に3倍の大きさになっていた。

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