伝統破りのトランプ氏、近代では初の「ペットなし大統領」に
ウッドロウ・ウィルソン第28代大統領はホワイトハウスの芝生で羊の群れを飼っていた。
ウォレン・ハーディング第29代大統領のエアデールテリア「ラディ・ボーイ」は閣議のための部屋に専用の椅子を持っていた。
ホワイトハウスの記者団や読者にとって、大統領のペットは注目のネタとなった。レンゲル氏によれば、1920年代には、どんな変わった動物がホワイトハウスに贈られてくるのか注目するのが一種の流行になったという。
カルビン・クーリッジ第30代大統領のグレース夫人はそうした奇妙な動物を気に入り、アライグマには「レベッカ」と名付けた。フクロネズミも引き取ったという。
セオドア・ルーズベルト第26代大統領のブルドック「ピート」はフランス大使のズボンを引き裂いて、新聞紙面をにぎわし、国際紛争の引き金になりかけた。ホワイトハウスの職員らも襲ったため「追放」せざるを得なかったという。
フランクリン・ルーズベルト第32代大統領の愛犬「ファラ」は大統領と一緒にひんぱんに旅をし、MGMの短編に出演したこともある。