日清戦争で沈んだ清の軍艦を発見 中国当局が発表
(CNN) 中国の文化遺産当局は、1894年の日清戦争で撃沈された海軍艦「経遠」が発見され、艦内から大量の遺留品が見つかったと発表した。
発表によると、考古学チームが数年がかりで捜索を行った結果、「経遠」の艦名を記したプレートを発見した。
同艦はドイツのブルカン造船所で建造され、1880年代に清の海軍艦体に編入。1894年9月、他の軍艦3隻とともに撃沈され、黄海に沈んだ。
考古学チームが海底を調査した結果、同艦が水深12メートルの海底に逆さまの状態で沈んでいることを確認。砂を除去して遺留品を発掘した。
艦内からは、陶磁器や革製品、ガラスなど500点以上の品目が見つかったほか、当時の兵器やリボルバーの銃弾なども発見された。
専門家はこれについて、世界の海軍史を研究する上で重要な発見と位置付けている。