子どもを小突いてゴール「死守」、サッカー観戦の父親が物議 英
(CNN) 英ウェールズでこのほど、サッカーの試合を観戦していた父親がゴールキーパーの息子を小突いて倒し、ゴールを防いだ場面がネット上に投稿され物議を醸している。批判の声に対して父親は、息子が足につまずいて転んだと反論している。
批判の的となっているのはフィル・ハットフィールドさん(35)。先ごろ行われた8歳以下の子どもたちが参加した試合で、息子のオシアンくんを「支援」した場面がネットに流れて話題となっている。
ハットフィールドさんによれば、責任は息子にあり、集中力をなくして、ポジションを離れたため介入に踏み切ったとしている。ハットフィールドさんは地元紙に対し、「ゴールの中央に立つよう伝えたが、私の言うことが聞こえなかった。そして、相手が攻めてくるなかで、私のほうに近づいた」と指摘。
「相手選手に対してゴールが小さく見えるよう素早くボールへ向かう必要があると叫んだものの手遅れだったので、相手選手のほうへ近づくよう促すために息子を少し押した」
この父親の介入のお陰で、オシアンくんは最初のシュートを防ぐことができた。しかし、弾かれたボールは別の選手の足元に転がり、この選手がゴールを決めた。
ウェールズサッカー協会の広報担当は、ゴールの様子を撮影した動画がおおむね肯定的に受け止められているとしながらも、協会としては「賢く楽しい環境」を維持することに努めていると語った。
ハットフィールドさんは次の試合は観戦しないため、これ以上クラブに混乱をもたらすことはなさそうだ。