英とEUが離脱条件の草案で合意 閣議で検討へ
ロンドン(CNN) 英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる交渉は13日、離脱条件を定めた協定の草案で双方が合意に達した。これを受けて、メイ英首相は14日に緊急閣議を開く。
英首相府によると、閣議は午後2時から開かれ、合意内容と今後の対応を検討する。
閣議に先立って、主要閣僚らが1人ずつ首相の事務所へ出向き、数百ページに及ぶとされる合意文書について説明を受けた。
離脱協定をめぐっては、英国とEUの間で数カ月前から難しい交渉が続いていた。特に、英領北アイルランドとアイルランドの国境管理が大きな争点となっていた。
メイ氏は来年3月の離脱に協定の批准手続きを間に合わせるため、今週中にEUとの合意までこぎ着ける必要があった。
ただ、英国内では合意内容に強い不満を示し、辞任を検討中の閣僚もいると伝えられている。たとえ閣議を通ったとしても、次は議会での審議が待ち受けている。メイ首相の率いる与党・保守党は下院の過半数を割り込んでいて、草案が可決されるかどうかは不透明だ。
英国の閣議に並行して、EU側では13日、英国を除く加盟27カ国の大使がブリュッセルで会合を開くことになっている。