EU離脱の再投票を求めデモ、50万人参加か 英ロンドン
ロンドン(CNN) 英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる交渉が難航するなか、ロンドンで20日、残留派の市民らが2度目の国民投票を求めて大規模なデモを展開した。
主催団体は50万人以上が参加しているとの見方を示した。同団体の報道担当者によると、行進の列は1.2キロに及び、ロンドンでは2003年に実施された反イラク戦争デモ以来の規模になったという。
デモ会場では、市民の意見を聴くよう地元議員に訴えるためのはがきが配られた。
行進を率いるリーダーの中には、まだ選挙権を持たない18歳未満の若者もいた。
行進に続いて市中心部のトラファルガー広場で集会が開かれ、残留派として知られるカーン市長が「国内の各地、各界の人々が集結した歴史的瞬間だ」と演説して喝采を浴びた。
カーン氏は「政府が向かおうとしているのはひどい合意か、さらに悪くすれば合意なき離脱だ。約束された道からは程遠い。政府に我々の未来を棒に振る権限はない」と訴えた。
16年の国民投票ではEU離脱への賛成票52%、反対票48%で離脱が決まった。再投票に対しては民主主義に反すると主張する声もある。
メイ氏はもともと残留派だったが、離脱派に配慮して国民投票の結果を尊重する立場を貫いてきた。野党・労働党のコービン党首も同様に、再投票には消極的な姿勢を示している。
EUとの間では離脱条件をめぐる交渉が行き詰まり、来年3月に予定される離脱後の移行期間が延長される見通しとなっている。
A bad Brexit could have a huge impact on Londoners. I’m marching today because we need a public vote on the final deal. #PeoplesVote #PeoplesVoteMarch pic.twitter.com/uFKXr7ioM8
— Mayor of London (@MayorofLondon) 2018年10月20日