EU、英離脱に向け移行期間延長の構え
ブリュッセル(CNN) 欧州連合(EU)は18日、英国のEUからの離脱を円滑に進めるための移行期間を延長する用意があることを明らかにした。英国は来年3月にEUを離脱する予定で、当初はその後21カ月間の移行期間が設定されていた。
しかし離脱後の双方の新たな関係について合意が得られないなか、メイ英首相がこのほど移行期間を「2~3カ月間」延長することを提案。EU側が受け入れを示唆した形だ。
EUのトゥスク大統領はブリュッセルで会見し、「移行期間の延長が合意の実現にとって有益だと英国が判断するのなら、(EUの)首脳らがそれを前向きに検討する意向であるのは間違いない」と述べた。
トゥスク氏は、合意をより決定的なものとするためのサミットの開催について「現時点で十分な進展が見られない」との認識を示す一方、両者が「最終的な解決と合意に近づいているとは感じる」と語った。
トゥスク氏と会談したメイ首相は18日、合意の最終段階に入るなかでさらに困難な局面が訪れると指摘。それでも結果としてすべての当事国が賛同できるよい合意が結べると自信をのぞかせた。