週末の「寝だめ」は逆効果? 健康への悪影響指摘 米研究
週末に寝だめした第3グループは、筋肉と肝臓に対するインスリンの感度が高まることも分かった。これは第2グループには見られない傾向だった。筋肉と肝臓は、食後の血糖値上昇に大きくかかわっている。
「睡眠が足りないと糖尿病などのリスクが高まる理由はこれで説明できる」「睡眠不足が続くと血糖値の調整ができなくなり、長期的な代謝性疾患のリスクが増大する」とライト氏は解説する。
第3グループの方が大きな影響を受けるのは、体内時計が変調して特定のホルモンが不足することにも一因がある。
今回の研究では、週末に寝だめできるのは男性に限られるらしいことも分かった。男性は金曜と土曜の夜に長時間の睡眠を確保できていた一方、女性が長時間眠れたのは金曜の夜だけだった。
ライト氏は、女性には男性とは違った睡眠不足の影響があるのかどうかについて、さらに研究する必要があると指摘している。