スイス空軍飛行隊、航空ショーの会場間違えた GPSの装備なく

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スイス空軍の飛行隊が、予定と異なる会場で曲技飛行を披露するハプニングがあった/LIONEL BONAVENTURE/AFP/Getty Images

スイス空軍の飛行隊が、予定と異なる会場で曲技飛行を披露するハプニングがあった/LIONEL BONAVENTURE/AFP/Getty Images

(CNN) スイス空軍の飛行隊パトルイユ・スイスが曲技飛行の会場を間違えて、予定していたのとは違うヨーデル祭りで航空ショーを披露するハプニングがあった。

パトルイユ・スイスは6日、スイス航空界のパイオニア、オスカー・ビーダーの没後100年を記念して、生誕地の同国北西部ランゲンブルックで曲技飛行を行うはずだった。

ところが会場を間違えて、約6.4キロ離れたミュームリスヴィルで開かれていた、第31回ノースウェスト・ヨーデル祭りの会場上空で航空ショーを展開した。

軍のウェブサイトではパトルイユ・スイスの曲技飛行について、「スイス空軍の実践能力と精密さ、即応態勢」を披露する場と位置付けている。

だが曲技飛行に使われた機体にGPSの装備はなく、計器も旧式だった。

スイス空軍のパトルイユ・スイスは、米軍のブルーエンジェルスに相当する飛行隊。

軍の広報によると、曲技飛行に使われた「F5Eタイガー」はGPS技術を装備していなかった。「準備は地図を参照して行われた。地図上の1センチは1キロに相当し、飛行時間に換算すると5秒に相当する」と広報は述べ、「F5は40年以上前のナビゲーション装置を搭載している。GPSなどの現代技術は装備していない。今回は単に上空を飛行するだけで、軍事的な飛行デモではなかった」と説明している。

F5については数年前の国民投票で、「まだ人気が高いので、引退させるべきではない」との結論が出ていたという。

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