中国の王副主席、ダボス会議で講演 景気減速への危惧を一蹴
スイス・ダボス(CNN Business) 中国の王岐山(ワンチーシャン)国家副主席は23日、スイスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で講演し、中国の景気減速に対する危惧について、大げさだとして一蹴した。
王副主席は、経済成長は依然として堅調なものだと強調。「2019年は多くの不確かなものがあるが、中国の成長が継続して持続可能であることは確実なことだ」と述べた。
中国が先ごろ発表した18年の経済成長率は6.6%と約30年ぶりの低水準だった。
中国政府は経済をより安定させるため高水準の債務の抑制に取り組んでおり、経済活動に影響が出ている。米国との間の貿易摩擦も打撃となっている。
王副主席は、6.6%という成長率について「かなり十分な数字だ」として、楽観的な見方を示した。
王副主席によれば、中国共産党は、スピードは重要だが、当面の間、本当に重要なのは発展の質と効率性であることを人々に気付いてもらおうとしているという。
王副主席はまた、トランプ米政権を念頭に、自身の問題を他人のせいにしても問題は解決しないと述べた。質疑応答の時間で米中関係について質問された際には、米中両国の経済は互いに依存しており、互いに利益のあるウィンウィンの関係でなくてはならないと語った。