世界のグーグル従業員、セクハラに抗議のスト 東京や米本社でも
香港・ニューヨーク(CNN Business) インターネット大手グーグルの従業員が1日、東京や米サンフランシスコなど世界各地でストライキを展開した。同社が社内のセクハラや差別に対し、見て見ぬふりをしたと訴えている。
これに先立ち米紙ニューヨーク・タイムズは、グーグルが長年にわたるセクハラ問題を公表せず、告発を受けて退社した幹部に多額の退職金を支給していたと伝えていた。
各国のグーグル従業員は、それぞれ現地時間の1日午前11時10分から、「GOOGLE Walkout(グーグル・ウォークアウト)」と名付けたストに突入。米カリフォルニア州マウンテンビューの本社では、従業員の男女1000人以上が参加した。
サンフランシスコのオフィス前にも1000人以上の従業員が集まり、「女性の権利は労働者の権利」と訴えた。多額の退職金を受け取って退社したと伝えられる幹部を皮肉って、「9000万ドルで退社おめでとう」と書かれたプラカードも掲げられた。
スト主催者は、グーグル従業員からセクハラを受けたという数十人の証言を匿名で読み上げ、同社に対する要求を掲げた。「セクハラを受けたことがある人は?」と尋ねられると、多数の参加者が挙手した。
ニューヨーク市ではオフィス近くの公園が、グーグルから抜け出した従業員でいっぱいになった。
抗議運動はアジア各国や欧州でも行われた。グーグルのインド法人広報によると、同国では約2000人の従業員のうち150人ほどが参加したという。
シンガポールや東京でもストが行われたが、参加者の人数は不明。広報によると、従業員はそれぞれ1000人あまりだという。