仲間を集団脱走させた保護猫、「独房」監禁処分で注目の的に 米

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保護猫の「キルティー」はハンドルに手をかけて扉を開けていた/Friends for Life Animal Shelter

保護猫の「キルティー」はハンドルに手をかけて扉を開けていた/Friends for Life Animal Shelter

(CNN) 米テキサス州ヒューストンの保護施設で、仲間の猫たちの脱走を手助けして「独房」に入れられた1匹の保護猫が、インターネットで注目の的になっている。

6歳のオスの保護猫「キルティー」は、数カ月前からこの施設の猫部屋の住民になった。ところがそれ以降、猫部屋の扉が開いたまま放置される謎の現象が続発するようになった。

「朝出勤してきて、夜間に集団脱走した15匹の猫を全て集めなければならないこともあった」と広報担当のジェニファー・ホプキンズさんは振り返る。

不満そうなキルティー/Free_Quilty/Instagram
不満そうなキルティー/Free_Quilty/Instagram

防犯カメラの映像を調べた結果、犯人はキルティーだったことが判明。キルティーは飛び上がって扉のハンドルに前足をかけ、扉を開ける手口で、3回にわたって自分と仲間の十数匹の猫を、別の部屋に脱走させていた。

そこで同施設はやむなくキルティーを建物のロビーの「独房」に監禁し、扉も開けられないようにした。

だが不満げなキルティーの写真はフェイスブックで同情を集め、数千人が不当な独房監禁の扱いに抗議した。その名声にあやかって同施設は「#FreeQuilty(キルティーに自由を)」「#QuiltyNotGuilty(キルティーは無罪)」というハッシュタグを付けている。

策を練るキルティー/Free_Quilty/Instagram
策を練るキルティー/Free_Quilty/Instagram

キルティーは2012年生まれ。数カ月前に飼い主が転居しなければならなくなり、同施設に引き取られた。

幸いなことに、変わった猫は多くの人に愛される。キルティーを引き取りたいという希望者も多く、既に里親候補の家族とお見合いを済ませて、今は次の手続きを待っている段階だという。

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