古代遺跡ストーンヘンジで冬至の儀式、5000人が参加 英南部
(CNN) 英イングランド南部にある古代の巨石遺跡「ストーンヘンジ」で22日、冬至の日の出を迎える儀式が行われ、世界各地から約5000人が集まった。
ストーンヘンジの石の配列は太陽の動きを示すと考えられている。冬至の日は環状列石(ストーンサークル)の中が開放され、そこから日の出を見ることができる。
儀式は古代ケルト信仰ドルイド教などの地元団体が主催した。
南部の都市サウサンプトンから訪れた女性はCNNに、人生で一度は経験したかったことのひとつだと語り、「歴史に囲まれて世界中から来た人々と日の出を見るのは、心が洗い流されるようで不思議な気分」「日の出は息をのむ美しさ。巨石が美しい黄金の光に包まれる光景は格別です」と感慨を述べた。
イングランドの歴史的建造物を管理する団体「イングリッシュ・ヘリテージ」によると、この日は夜明け直前に空が晴れ、美しい日の出が観測された。
ストーンヘンジからわずか8キロほどの町で育ったという男性は、冬至の儀式に参加するのは初めてだが早起きのかいがあったと話した。
ストーンヘンジでは毎年、夏至の祭りにも世界各地から多くの人が集まる。