51年連れ添った妻に「最高の贈り物」、夫が腎臓を提供 米

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マイク・ニッパーさんが51年連れ添ったペギーさんに腎臓を提供した/Courtesy Mike and Peggy Nipper

マイク・ニッパーさんが51年連れ添ったペギーさんに腎臓を提供した/Courtesy Mike and Peggy Nipper

(CNN) 最愛の人に最適な贈り物を探すのは容易ではない。しかし、ダイヤの指輪も、シルクのドレスも、デザイナーバッグも、マイク・ニッパーさんが51年連れ添った妻に贈った贈り物には遠く及ばないだろう。

マイクさんが妻のペギーさん(74)に贈ったのは自身の腎臓だった。ペギーさんは多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん<PKD>)を患い、腎機能が低下し始めていた。PKDは遺伝性の腎疾患で、腎臓内にできた嚢胞が肥大化すると腎不全に至る場合が多い。ペギーさんは、母と兄を同じ病気で亡くしている。

ペギーさんの腎機能がわずか14%になった時、ペギーさんに残された選択肢は透析の継続か移植の2つだった。

移植に関しては、運よく国の移植順番待ちリストに登録されても、適合者が見つかるまで通常7年ほどかかる。また70歳以上の患者への手術を引き受けてくれる病院を見つけないと手術はできない。

適合者探しも通常は困難を極めるが、夫のマイクさんが組織適合検査で完全適合者と判明したのはまさに奇跡だった。ペギーさんにとって、長年連れ添ったマイクさんこそが完璧なパートナーだったのだ。

マイクさんは妻に腎臓を提供することに迷いはなかったという。

高校時代から恋人同士だったという2人は、無事に移植手術を終えた。現在ペギーさんは快方に向かっており、今のところペギーさんの体の新しい腎臓への反応も良好だという。

ペギーさんは「これは最高の贈り物」と述べ、「残りの人生、彼からの贈り物は一切いらない。なぜならこれ以上の贈り物はないから」と付け加えた。

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