今年はチップチャレンジ?、接客係が2020ドルのチップ受け取る
(CNN) 米ミシガン州アルピナのレストランでこのほど、接客係として働くダニエル・フランゾーニさんが新年を祝う客から2020ドル(約22万円)という高額のチップを受け取る出来事があった。フランゾーニさんは、このおかげで「未来を築ける」と喜びを語った。
フランゾーニさんは2019年の年末、勤務するレストランに来店した夫婦に給仕した。夫婦の会計は23ドル(約2500円)だったが、夫婦は気前良く2020ドル(約22万円)のチップを支払った。請求書には「新年おめでとう」の言葉とともに「2020チップチャレンジ」とも書かれていた。
フランゾーニさんはその額の大きさに驚き、思わず上司に「出来すぎた話では?」と尋ねたが、正当なチップであり、時期的にも妥当だ。
フランゾーニさんは地元紙のインタビューで「普通、私のような人間にこんなことは起きない」と述べた。
フランゾーニさんにとって2019年は苦しい年だった。フランゾーニさんは元中毒患者で、ホームレス用の施設に住んでいたが、再起するためにアルピナに引っ越した。
しかし、寛大な客のおかげで、フランゾーニさんの人生に明るい兆しが見え始めた。フランゾーニさんは、その出来事があった同じ週に新居に入居した。
フランゾーニさんは「このおかげで未来を築ける」とし、さらに「私の子どもたちには未来があり、私には住む家がある。これは本当に大事なこと」と述べた。
フランゾーニさんは後日、夕食の代金を支払う際、接客係に20.20ドル(約2200円)円のチップを支払ったという。
フランゾーニさんは「それが私なりのペイ・イット・フォワード(人から受けた親切を別の人への親切でつなぐ運動)」と述べた上で、「それが今の私にできる精一杯の親切」と付け加えた。