金正恩氏、米に警告 敵対政策継続なら「非核化は永遠にない」
ワシントン(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は12月31日、米国が敵対政策を続けるなら、朝鮮半島の非核化は「永遠にない」と警告した。朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。
KCNAによると、正恩氏は党中央委員会総会で、国の長期的な安全を保障するためには、不断の警戒態勢を保ち、「米国の核の脅威を抑え込む強力な核抑止力」に頼る必要があると語った。
正恩氏はさらに「米国が敵対政策を撤回し、恒久的な平和維持体制が構築されるまで、国家安全保障に必要な戦略兵器を着実に開発していく」と表明。近い将来に「世界は新たな戦略兵器を目にするだろう」と宣言した。
これに対し、ポンペオ米国務長官はFOXニュースの番組で、正恩氏が「そうした方向に向かわず、紛争や戦争よりも平和と繁栄を選ぶ」ことを望むと表明した。
ポンペオ氏はCBSテレビの番組でも、正恩氏が「正しい決断を下すことを期待している」と強調し、「金委員長がトランプ大統領との約束を破ったのであれば、深く失望する」と述べた。
米国に「クリスマスプレゼント」を贈るとの先月上旬の予告を受け、米当局者は北朝鮮の動向を注視している。オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は12月29日、長距離ミサイルの実験などが行われる可能性に備え、米国は対応する準備ができていると語っていた。