運転中の車内に猛毒コブラ、格闘の末に退治 豪男性
(CNN) オーストラリア北東部クイーンズランド州の幹線道路上でトラックを運転していた男性が、車内にいた猛毒のコブラに気付き、格闘の末に退治した。
警察が7日に発表したところによると、「ジミー」と呼ばれる27歳の男性は時速100キロでトラックを走らせている時、猛毒で知られるコブラ「イースタンブラウンスネーク」を発見した。
オーストラリアで報告されるヘビ毒による死亡例のほとんどが、イースタンブラウンスネークにかまれたケースとされる。
「両脚を動かそうとすると、コブラはどんどん巻き付いてきた。脚の間から頭で座席をたたき始めた」と、ジミーさんは語る。
車を止めようとしながら、シートベルトと近くにあったナイフを使って格闘する間に、かまれたような気がしたという。
イースタンブラウンスネークの毒は即効性があり、体のまひや脳内出血を引き起こす。ジミーさんは何とか退治に成功すると、すぐにアクセルを踏んで最寄りの病院へ向かった。時速123キロで走っているところを、警官に見つかって止められた。
警察が公開したビデオには、ジミーさんが「中にコブラがいる。かまれたようだ。車の中にいたんだ」と訴える声が入っている。
車内を調べた警官が後部座席に横たわるコブラを発見し、助けを呼んだ。救急隊員が駆け付け、ジミーさんはかまれていなかったことが判明した。
ジミーさんはビデオの中で「怖かった。パトカーのライトが見えてあんなにうれしかったのは初めてだ」と話している。