南軍兵士像の土台から126年前の遺物、リー将軍ゆかりの品か 米ノースカロライナ州
(CNN) 米ノースカロライナ州のローリーでこのほど、州議会議事堂の敷地内に立つ南軍兵士の像を撤去していた当局者が、土台の部分から未開封の「タイムカプセル」を発見する出来事があった。
この「タイムカプセル」は、126年前に埋められた金属の箱だ。著しく腐食の進んだその箱の中からは、燕尾服のボタンや、南北戦争の激戦地となったゲティスバーグから持ち帰ったとみられる石、馬の体毛らしきものなどが見つかった。
箱の中身を記したリストは、1894年5月25日付の同州シャーロットの地元紙に掲載されている。それによると、上記のボタンは南北戦争で南軍を率いたリー将軍の燕尾(えんび)服から、馬の体毛は将軍の愛馬「トラベラー」からそれぞれ取ったものだという。
地元紙の記録には南部連合の通貨、地図、聖書なども埋められたとあるが、これらは実際には見つからなかった。この聖書は、南軍が北軍に降伏して戦争が終結した場所から見つかったものとしている。
撤去されたローリーの南軍兵士の像/Allen G. Breed/AP
米国ではミネソタ州で黒人男性が警察官に首を圧迫されて死亡した事件以降、南軍の記念碑を撤去する動きが広がっている。当該の南軍兵士像も、ノースカロライナ州のクーパー知事が撤去を命じた数多くの像の1つだった。
南軍記念碑の下から埋蔵物が見つかることは2017年や18年にもあったが、リー将軍にゆかりのある品を含む例はほとんどない。