絶滅危惧種のゴリラの赤ちゃん、生後6日で死ぬ 米動物園
(CNN) 米ルイジアナ州ニューオーリンズのオーデュボン動物園は10日、24年ぶりに同動物園で誕生した絶滅危惧種のゴリラの赤ちゃんが、生後6日で死んだと発表した。
赤ちゃんゴリラは、ニシローランドゴリラの13歳のメス「トゥマニ」と、26歳のオス「オクパラ」の間に今月4日に誕生した。トゥマニに子どもが生まれたのは初めてだった。死因は不明だが、動物園で解剖を行って究明する方針。
動物園の発表によると、9日夜、赤ちゃんゴリラが母ゴリラの腕の中でぐったりしていることに職員が気付き、動物園内の病院に運んだが、助けることはできず、10日に息を引き取った。トゥマニの様子についても獣医師チームが観察を続けている。
ニシローランドゴリラは深刻な絶滅の危機に瀕しており、動物園は長年かけて繁殖の環境を整え、トゥマニの出産に向けた準備を進めていた。
赤ちゃんは順調に成長しているように見えていたという/Audubon Nature Institute
赤ちゃんは誕生した時点では元気そうだったが、トゥマニの授乳が不十分なように見えたという。
ニシローランドゴリラは密猟や病気、生息地の減少などによって頭数が80%以上も激減し、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅の恐れが最も高い種に指定されている。