大規模遺跡から棺100基発見、ミイラ納めたものも エジプト
(CNN) エジプトの考古学者らはこのほど、首都カイロの南に位置する大規模遺跡で古代の棺(ひつぎ)少なくとも100基と像40体を新たに発見したことを明らかにした。棺にはミイラが納められているものもあり、保存状態は極めて良好だという。
表面の緻密(ちみつ)な装飾が確認できるこれらの棺は、2500年以上前に埋葬されたとみられる。黄金のマスクや護符などとともに、古代遺跡サッカラで発見された。
考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長は、今回の発見について、同じ遺跡で先月見つかった棺の一群と比較しても量と質において特別だと強調した。
発掘された遺物は、エジプト各地の博物館に移される/AHMED HASAN/AFP/Getty Images
考古当局者らは、これらの棺の保存状態が良い理由として、「より高貴な身分」の人々のものだった可能性に言及した。
棺の1つを開け、中のミイラをX線検査したところ身長162~170センチの男性であることが判明した。ワジリ事務局長が報道陣に明らかにした。死亡時の年齢は40~45歳で、生前の健康状態は良好だったとみられる。
アナニ観光考古相は、今回見つかった像やミイラがエジプト国内の複数の博物館に移されると説明。サッカラでの発掘は継続するとし、今後も更なる遺物が見つかる可能性があるとの認識を示した。