下水道に330トンの塊が滞留、除去に数週間か 英
ロンドン(CNN) イングランド・バーミンガム市の下水処理業者は1日、市内の下水道に長さ0.5マイル(約800メートル)以上、重さ330トンあるゴミや料理用油などの油膜で出来た巨大な塊が滞留し、下水の流れを妨げていると報告した。
今後数週間は排除出来ない可能性があるともし、事態が解消するのは今年6月までかかることもあり得ると声明で述べた。
下水の流れへの悪影響の度合いは取り除くまで見当がつかないともし、同社がこれまで処理したこの種の塊では最大規模のものとも評した。
同社幹部は、各世帯で本来流すべきではない日常生活品を放出させていることの副産物と指摘。ウェットティッシュ、おむつや衛生用品などに言及した。
下水量の水位上昇を監視するセンサーが今回の塊の出現を同社に知らせていたという。
この塊は「ファットバーグ」と呼ばれ、脂肪を意味する「ファット」と氷山を意味する「アイスバーグ」の合成語。下水に流した事物が解体などせず時間の経過と共に塊が形成されることになる。
英ロンドンでは2018年、市内で見つかった巨大なファットバーグが博物館に展示されたことがある。ロンドンの下水処理業者によると、下水の流れをさえぎる障害物の除去に毎月100万ポンド(約1億5100万円)の経費を使っているという。
バーミンガムはイングランド第2の都市。