米ワシントン旅客機衝突事故 全67人の遺体を収容、残骸回収進めて原因究明へ
ワシントン(CNN) 米首都ワシントン近郊のレーガン空港付近で旅客機と米軍のヘリコプターが空中衝突した事故で、当局者は4日、旅客機とヘリコプターに搭乗していた全67人に遺体を収容したと発表した。今後は残った機体の残骸の回収に焦点が移ることになる。
アメリカン航空5342便のボンバルディアCRJ700型機と米軍ヘリの「ブラックホーク」が衝突した事故については依然として不明な点も残されている。
4日の午前には、より多くの機体の残骸が引き揚げられた。機体の残骸は事故の原因を究明するための材料となる。午後までには、特徴的な赤と白と青の色が塗られた尾翼が濁った水の中から回収された。
ポトマック川から回収されるアメリカン航空の旅客機の尾翼=4日、米バージニア州アーリントン/Eduardo Munoz/Reuters
当局によれば、4日に風と潮位が許せば、旅客機のコックピットも引き揚げられる可能性が高い。67人の犠牲者のうち66人の身元が判明した。
情報筋によれば、トランプ大統領は3日、アメリカン航空のロバート・イソム最高経営責任者(CEO)と電話で会談した。ホワイトハウスは会談の内容についてコメントしなかった。
CNNは、イソム氏がトランプ氏との会談を確認した従業員宛てのメモを入手した。メモによれば、トランプ氏は乗員や乗客に対して弔意を示したほか、イソム氏に対して、家族を支える従業員の働きへの「個人的な感謝の意」を伝えてくれるよう要請した。
メモによれば、事故から1週間となった5日に、黙とうをささげるという。