英ロンドンのテムズ川に毒ザメがいた、生態系の回復に期待 学会調査
ホシザメは体長約120センチ、体重約11キロ。ほとんどは甲殻類や貝類、軟体動物を餌にする。
ただ、テムズ川の潮汐区間で見つかった魚類はわずかに種類が減っていたことから、理由を探るためにさらなる研究が必要だと専門家は指摘している。
全長約346キロのテムズ川に生息する115種以上の魚類や92種以上の鳥類は、汚染や気候変動に脅かされている。
体長約1.8メートルにもなるサメの種も確認された/blickwinkel/Alamy Stock Photo
テムズ川は飲料水や食糧の供給源であり、住民の生計を支え、洪水から守る役割も果たしている。
テムズ川の水温は年間平均で0.2度上昇。海面の上昇と相まって、野生生物への影響が懸念される。テムズ川の水位は、潮汐区間の観測が始まった11年以来、上昇が続いており、90年以降は年間平均で約0.43センチ上昇している地点もある。