マナティーの餓死を防げ 米フロリダ州、毎日大量のレタスを餌やり

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与えられたレタスを食べるマナティー/Florida Fish and Wildlife Conservation Commission

与えられたレタスを食べるマナティー/Florida Fish and Wildlife Conservation Commission

(CNN) 米フロリダ州に生息するマナティーが、主に飢えが原因で大量死している事態を受け、州当局が毎日1トン超のレタスを与える保護対策に乗り出した。当局者は成功の兆しが見え始めたと評価している。

フロリダ州魚類野生生物保護委員会(FWC)の16日の発表によると、同州ケープカナベラルに設けた臨時対策拠点には、1日に平均で350頭のマナティーが、配布されるレタスを食べに来るようになった。

同州の大西洋に面した沿岸部では、マナティーが大量死する異常事態が発生。同州で昨年死んだマナティーは1000頭を超え、過去数十年で最も多かった。

州当局は米魚類野生生物局などと連携して、ケープカナベラルにある地元電力会社のクリーンエネルギーセンター内に臨時の餌やり場を設置した。電力会社は12月の発表で、「同センターはインディアン川ラグーンの北部にあり、冬の間に南下するマナティーが集まる重要な中継地になる」と説明していた。

16日のビデオ会議で当局者は、配布する餌の量を、ロメインレタスやバターレタスを中心として週約9トンに増やしたと報告した。いずれも栄養が豊富でマナティーにとって消化しやすく、保護施設でも飼料として使われているという。

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