ロシア人クルーは「親愛なる友人」 ISSから帰還のNASA飛行士が語る
(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)からロシアのソユーズ宇宙船で帰還した米航空宇宙局(NASA)のマーク・バンデハイ飛行士は5日の記者会見で、ISS滞在中にロシア人クルーとウクライナ侵攻について語り合ったこともあると明かし、クルー仲間は今までもこれからも「私の親愛なる友人」だと述べた。
バンデハイ氏はISSに355日間滞在する最長記録を達成し、先月30日にロシア人クルー2人とともにカザフスタンに帰還した。
バンデハイ氏らと入れ替わりにISSに到着したロシアの飛行士3人が、ウクライナ国旗の色と同じ黄と青のフライトスーツで登場して臆測を呼んだことについては、たまたま3人が卒業した大学のスクールカラーだったと指摘。ウクライナとの関連が取りざたされたことに、飛行士ら自身は意表を突かれていたとの見方を示した。
ロシアの宇宙飛行士らと帰還したNASAのマーク・バンデハイ飛行士=3月30日、カザフスタン/Bill Ingalls/NASA
クルーの間ではロシア軍によるウクライナ侵攻も話題に上ったとして、「それほど長時間話したわけではないが、かれらの感想を尋ねたり、具体的な質問を投げ掛けたりしたこともある。ただ、私たちはあくまでも共同の任務に集中していた」と語った。