ロシア、「ルナ25号」打ち上げ 47年ぶりの月着陸めざす

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「ルナ25号」を搭載したロシアの「ソユーズ2.1b」ロケット/Roscosmos/Handout/Reuters

「ルナ25号」を搭載したロシアの「ソユーズ2.1b」ロケット/Roscosmos/Handout/Reuters

(CNN) ロシアが11日、同国として47年ぶりとなる無人月探査機「ルナ25号」の打ち上げを成功させた。

ルナ25号を搭載したロケット「ソユーズ2フレガート」は現地時間の11日午前8時10分、アムール州のボストーチヌイ宇宙基地から打ち上げられた。

ロイター通信によると、ロシアの村では11日午前、「100万の1の確率」でロケットの一部が落下する可能性があるとして、住民が一時的に避難した。

宇宙船はまず地球を周る軌道に入った後、月の軌道へ移り、月面着陸を目指す。ロシアの月探査機着陸は、1976年8月18日の「ルナ24号」以来となる。

ロイター通信によると、ルナ25号と、インドが7月14日に打ち上げた「チャンドラヤーン3号」は、いずれも今月23日に月の南極に着陸する見通しで、どちらが先に着陸するかの競争となる。ただ、ロシアの宇宙機関ロスコスモスは、着陸圏が異なることからこの2機が互いに問題を引き起こすことはないとの見通しを示した。

ルナ25号は月の極地の土壌の成分と、大気に含まれるプラズマや塵(ちり)を1年かけて調査する。

米航空宇宙局(NASA)によると、ルナ25号は着陸ロケット、推進タンク、太陽光パネル、コンピューター、標本採集のためのロボットアーム、標本や大気を調べるための機材で構成される。

当初はロスコスモスと欧州宇宙機関(ESA)が共同でルナ25号と26号、27号、および火星探査機「エクソマーズ」を打ち上げる計画だったが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて2022年4月、ESAはロシアとの協力関係を打ち切った。

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