上あごのないワニ、「ジョーリーン」と命名 カントリー音楽の名曲にちなみ
(CNN) 上あごのない状態で米フロリダ州中部をさまよっているところを通報され、地元のワニ園に保護されたメスのワニが「ジョーリーン」と命名された。ワニ園が27日、SNSに投稿した動画で明らかにした。
着想源となったのは、美しい恋敵について歌ったカントリー音楽の往年のヒット曲だった。
ドリー・パートンによる1973年の楽曲「ジョリーン」とあごを意味する「ジョー」をかけて「ジョーリーン」と命名されたこのワニは、今も他の動物から隔離された状態で治療を受けている。ワニの栄養に関する専門家によると、これまでに少し体重が増えたという。
ワニ園は今月このワニを保護し、来園者やファンが示した名前の候補の中から「ジョーリーン」を選んだ。ワニ園のマーク・マクヒュー最高経営責任者(CEO)が動画で明らかにした。
ジョーリーンは27日には、舌の奥の方を使って自力でネズミ2匹を平らげたという。
ワニ園は動物や人間の義肢を手掛けるメーカーと協議し、ジョーリーンの上あごの機能を代替する補助具について検討している。ただ、ジョーリーンが新しい環境に慣れ、もっと体重が増えるまでは様子を見る方針。
マクヒュー氏は「この小さなワニは大切な宝物です」と話している。