FBIの「職権乱用」記す文書、トランプ氏の承認で公開

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米下院情報委員会の委員長がまとめたメモが公開された

米下院情報委員会の委員長がまとめたメモが公開された

(CNN) 米下院共和党は2日、連邦捜査局(FBI)が2016年の大統領選の期間中にトランプ陣営関係者の監視に必要な令状を請求する際、権限を乱用していたとする機密文書を公開した。トランプ米大統領はこれに先立ち、文書の公開を承認していた。

文書は共和党のニューネス下院情報委員会委員長がまとめたもの。これによれば、当時のマケイブFBI副長官は昨年12月、同委員会で、トランプ氏とロシアの関係について対立陣営がまとめた調査文書の存在がなければ、トランプ陣営関係者の監視に必要な令状を請求することはなかっただろうと証言したとされる。

同委員会は先月29日に文書の公開を賛成多数で可決。委員会の規則に従って、トランプ大統領に公開の決定を委ねていた。

今回の文書は、トランプ氏とロシアの関係をめぐるFBIの捜査に疑惑を投げかける共和党の動きの中でも、最も際立ったものだ。文書はこの捜査について、オバマ前政権時代の反トランプ的な偏向姿勢に染まっていると主張。対立陣営による調査に依拠したものだとしている。

今回の機密文書公開により、司法省や情報機関とトランプ氏の関係はさらに悪化する恐れがある。司法省と情報機関はいずれも文書の公開に反対した。FBIは1月31日、異例の声明を発表し、文書はその真実性に関わる鍵となる情報を省略していると警告していた。

トランプ氏は2日、文書の内容について、FBI内の政治的な偏向を明らかにするものだと示唆。こうした「偏向」は「恥」であり、一部の人物は「恥じ入る」必要があると述べた。

一方の民主党側は、文書の内容は不正確で、誤解を招く書き方になっていると批判。マラー特別検察官の捜査の信頼性を損なう意図があるとしている。外交情報監視法(FISA)に基づく令状を請求する際、対立陣営の調査文書が根拠になったとマケイブ氏が証言したとされる点については、証言の都合良い部分のみを文書に抜き出したと主張した。

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