ラップデュオ「クリス・クロス」のクリス・ケリーさん死去 34歳
(CNN) 1990年代に人気を博したラップデュオ「クリス・クロス」のクロス・ケリーさんが1日、米ジョージア州アトランタの病院で死去した。34歳だった。
同州フルトン郡の監察医務院によれば、ケリーさんはアトランタの自宅で意識不明のところを発見されたという。死因は分かっていない。
クリス・クロスはケリーさんとクリス・スミスさんの2人組で、92年にデビュー曲「ジャンプ」の大ヒットで一躍スターとなった。「ジャンプ」はビルボードのヒットチャート「ホット100」で8週連続第1位を記録。服を前後反対に着るファッションも話題となった。
デビューのきっかけは、91年にアトランタのショッピングモールで、プロデューサーのジャーメイン・デュプリ氏に見いだされたこと。2人は当時13歳だった。
「ジャンプ」に続きシングル「ウォーム・イット・アップ」もヒット。デビューアルバム「トータリー・クロスト・アウト」は数百万枚を売り上げた。
翌93年のアルバム「ダ・ボム」はデビューアルバムほどのヒットにはならなかった。思春期に入った2人をタフなイメージで売ろうとしたのが大きな敗因とみられている。
その後もデビュー作ほどのヒットには恵まれなかったが、2人とも音楽制作は続けていた。
今年2月、クリス・クロスはデュプリ氏のレーベル20周年のパーティーのために1夜だけ再結成された。この時、同じ舞台に立ったラッパーのダ・ブラットさんは「一緒にリハーサルをし、公演したばかりなのに」とその死を悼んだ。