ハリポタ作者のローリング氏、別名で出した犯罪小説がヒット
(CNN) 世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J・K・ローリング氏が別名で犯罪小説を書いていたことが15日までに分かった。小説は当初から称賛を浴び、ローリング氏が作者と判明してからはさらに爆発的な売れ行きを示している。
ローリング氏は「ロバート・ガルブレイス」の名で、米出版社リトル・ブラウン・アンド・カンパニーの子会社マルホランドから「The Cuckoo’s Calling」を出版した。
出版社のウェブサイトは、「ガルブレイスは著者のペンネーム」と紹介。英軍事警察の特別捜査部門の元メンバーで、2003年に退役して民間人となり、自身や仲間の実体験に基づいて主人公のキャラクターを考えたとしていた。
英紙サンデータイムズは、ローリング氏と同じ編集者や出版社、代理人が使われていることなどから、著者が同氏本人であることを突き止めたという。
ローリング氏もコメントの中でこれを認め、「ロバート・ガルブレイスになりすます解放感をもう少し味わいたかった」「大々的な宣伝や期待感とは無縁に本を出し、別名で出版社や読者からのフィードバックを受けるのはとても楽しかった」と述べた。