偽のルーブル美術館入場券、中国犯罪組織の関与捜査
仏の捜査は、中国の犯罪組織とパリの中国人ツアー事業者らとの結託の有無などに焦点が当てられているが、中国との外交摩擦を懸念し公の場でのコメントなどには注意を払っている。
ルーブル美術館の入場券は1年間有効。同美術館は、出回っている偽造入場券の枚数や被害額などについては見当が付かないと指摘。ただ、中国紙に対し、今回の事件発覚を受け偽造対策を改善させると述べた。
一方、中国のソーシャルメディアには、ルーブル美術館での入場券偽造事件が中国のイメージ悪化につながることを懸念する意見が投稿されている。中国版ツイッターには「入場券の持ち主が偽物と知らないかもしれない。しかし、恥をかくのは中国人だ」などの書き込みが見られた。
パリでは、多額の現金を持ち歩く中国人の特性を狙う専門のスリ集団がいるとの報道も流れていた。