酷暑懸念のW杯カタール大会、開催時期決定を先送り FIFA
スイス・チューリヒ(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)は4日、チューリヒで理事会を開き、夏季の酷暑への懸念が強まる2022年のワールドカップ(W杯)カタール大会の開催時期の変更問題を話し合い、結論を来年のW杯ブラジル大会後に下す方針を決めた。
ブラッターFIFA会長は短文投稿サイト「ツイッター」で、開催時期については関係者の間で協議を重ねることが決まったと述べた。カタール大会については冬季開催との見方が最近強まり、FIFAは今回の理事会で時期変更を打ち出すとも予想されていた。
開催時期の結論をブラジル大会後に先送りし、それまで選手、クラブ、各国のサッカー団体や試合を放映するテレビ局との調整を進める考えとみられる。
同会長はただ、22年大会の開催地を改めて選ぶことは否定した。また、理事と共にカタールを訪問、大会の準備作業を視察する計画を明らかにした。
ブラッター会長はチューリヒでの会見で、カタール大会に備えた施設建設現場で外国の出稼ぎ労働者に対する虐待疑惑が浮上していることにも言及。「FIFAの責任が最初に問われる問題ではないが、無視は出来ない。私にとっても重要な問題」とし、「カタールが介入する必要があるし、対処することを私に約束した」とも述べた。