マイケル・ダグラスさん、「舌がんだった」と告白
(CNN) 2010年にがん闘病を告白した米俳優のマイケル・ダグラスさんが、咽喉(いんこう)がんにかかっていると発表したのは事実ではなく、実は舌がんだったと明らかにした。俳優としてのキャリアを守るため、医師のアドバイスに従って事実を隠していたという。
ダグラスさんは、がん啓発キャンペーンの一環として英国のテレビで放送された番組で俳優のサミュエル・ジャクソンさんと対談。舌がんだった事実を公表し、「医師から『咽喉がんということにしておこう』と告げられた」と打ち明けた。
舌がんで手術をすることになれば、場合によっては舌とあごの一部切除が必要になり、俳優生命を絶たれる恐れもあったという。
しかし幸いなことに切除手術は受けずに済み、5カ月にわたって放射線療法と化学療法を受けた。治療を続けた結果、2年後にはがんを克服したと診断されたといい、「95%の確率で再発はない」とダグラスさんは話している。
米疾病対策センターによると、舌がんを含む口腔(こうくう)がんは喫煙と飲酒が2大要因とされ、男性の発症率が女性の2倍に上る。米国で口腔がんの患者ががん患者全体に占める割合は2~4%。早期発見が難しいことなどから、5年後の生存率は半数にとどまる。
ダグラスさんの場合も歯の裏側の痛みを訴えたところ、当初は抗生剤を処方されたという。しかしがんを克服した友人から話を聞いて、9カ月後に専門医の診察を受け、検査の結果、2010年にステージ4まで進行したがんと診断された。