元F1テストドライバー、マリア・デ・ビロタさん死去 33歳
(CNN) フォーミュラワン(F1)女性ドライバーのパイオニア、マリア・デ・ビロタさんが11日、スペインのセビリア市内のホテルで遺体で発見された。33歳だった。地元メディアが報じた。
スペイン国家警察は、死因は「自然死と見られる」としている。
デ・ビロタさんは、元F1ドライバーのエミリオ・デ・ビロタ氏の娘で、2012年のシーズンに英国を拠点とするF1チーム、マルシャでテストドライバーを務めたが、同年6月、テスト走行中の事故で右目を失明し、頭部と顔面に重傷を負った。
デ・ビロタさんの訃報は、F1界に衝撃を与えた。
フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)のマーティン・ウィットマーシュ会長は声明の中で、「マリアがこの世を去ったとの知らせにパドック全体が大変ショックを受けている」と述べ、さらに「彼女はF1に携わる女性たちだけでなく、生命にかかわる重傷を負った人々にとっても励みとなる存在だった」と付け加えた。
またデ・ビロタさんがかつて所属したマルシャも「つい先ほどマリア・デ・ビロタさんが亡くなったとの知らせを聞いた。大変残念だ」との声明を出した。