ロッドマン氏が帰国、北朝鮮の状況は「遺憾」
北京(CNN) 北朝鮮を訪問していた米プロバスケットボール(NBA)の元選手、デニス・ロッドマンさんが13日に帰国した。経由地の北京でCNNとのインタビューに応じ、北朝鮮の状況は「遺憾だ」と話した。
ロッドマンさんはインタビューで「北朝鮮で起きていること、一部の状況を残念に思う」と述べたが、具体的にどの状況を指しているのかは明言しなかった。
ロッドマンさんは昨年から取り組んできた「バスケ外交」の一環として、NBA元選手らを率いて訪朝。金正恩(キムジョンウン)第1書記が誕生日を迎えた8日に親善試合を実施し、自ら「ハッピーバースデー」を歌った。
滞在中のCNNとのインタビューで、北朝鮮で服役中の米国人ペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)さんを批判したことに非難が集中し、9日に謝罪していた。
13日のインタビューでは「私は神でも大使でもない」「スポーツで仲良くできることを示したかっただけ」と、謙虚な姿勢を示した。また「私は米国を愛している。母国を傷つけるようなことはしないつもりだ」と強調した。
ロッドマンさんは同日夜、米ニュージャージー州のニューアーク空港に到着したが、記者団には何も語らずに空港を去った。
同行した元NBA選手の1人、クリフ・ロビンソンさんはこの日、CNNとのインタビューで、今回の訪朝が米国でこれほどの非難を浴びていたことに驚いたと述べた。8日が金第1書記の誕生日だとは聞いていなかったが、そのことでロッドマンさんを責めるつもりはないと述べ、訪朝の内容についてはロッドマンさんに「こちらからもっと質問するべきだった」と述べた。