「金は受け取っていない」 訪朝の元NBA選手が言明
(CNN) 米プロバスケットボール(NBA)のデニス・ロッドマン元選手らと共に北朝鮮を訪問したチャールズ・スミス元選手が12日、CNNの番組で単独インタビューに応じ、選手団が北朝鮮から金銭を受け取った事実はないと強調した。
スミスさんは滞在先の北京でインタビューに応え、「絶対にあり得ない。特に北朝鮮から金銭を受け取ることについては、力学が分かる程度の見識は私にもある。我々は一切、北朝鮮から金銭を受け取っていない」と訴えた。
スミスさんは1997年に現役を引退した元NBA選手。今回の北朝鮮訪問は、アイルランドのブックメーカーとドキュメンタリー制作会社が経費を負担したと主張している。
ただ、アイルランドのパディパワー社は先月、ロッドマンさんの北朝鮮訪問とは無関係だと説明していた。
スミスさんはさらに、北朝鮮訪問の目的は金銭ではなく、選手や市民と交流することだったと強調。金正恩(キムジョンウン)第1書記の誕生日に親善試合が行われたことについては、「その日が誕生日だとは知らなかった」「誕生日だと知っても気にはしなかった」と語った。
今回の訪問については批判の声も高まっているが、後悔はしていないとスミスさん。北朝鮮の市民や選手と交流したり、スポーツ相と話すこともできたとして、「北朝鮮でスポーツ面での交流を達成した」「再度訪問するかどうかは分からないが、対話のない2国間の個人の間で関係を確立できた」と成果を強調している。