ロッドマン元選手が訪朝終える、金第1書記とは会見せず

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一緒にバスケットの試合を観戦する金第1書記とロッドマンさん=2月、VICE Media提供

一緒にバスケットの試合を観戦する金第1書記とロッドマンさん=2月、VICE Media提供

北京(CNN) 米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマンさん(52)が23日、訪問先の北朝鮮から帰国の途に就いた。同氏の訪朝は3度目で、今回は金正恩(キムジョンウン)第1書記と会見しなかった。

ロッドマンさんは先週北朝鮮を訪れて4日間滞在し、現地のバスケ選手を指導した。乗り継ぎのため立ち寄った中国・北京首都国際空港で、「かれらはすごい」と選手たちをたたえた。

金第1書記の誕生日の来年1月8日には、現地チームと元NBA選手による米チームとの親善試合を開催する予定。米チームの顔ぶれはまだ発表されていない。現地の選手の適性をテストして試合に備えるため、1週間後にはまた北朝鮮に戻るという。

今回、金第1書記と会う機会がなかったことについては「何も心配していない。また会えるだろう」と話した。

会見が実現しなかった背景には、北朝鮮が最近、ナンバー2だった張成沢(チャンソンテク)前国防委員会副委員長を粛清して国際的な批判を浴び、米国や韓国が警戒を強めている状況があるとも考えられる。

ロッドマンさんは今年2月から2回の訪朝で「バスケ外交」と称し、金第1書記らと交流を深めた。第1書記を「とてもいい人」「生涯の友人」と呼び、北朝鮮の人権問題などに関するコメントは避けてきた。

今回の訪朝は当初、英ブックメーカー(賭け業者)のパディー・パワーがスポンサーになっていたが、同社は最近になって名前の取り下げを決めた。北朝鮮を取り巻く最近の状況を受けて再検討した結果としたうえで、契約は守ると表明した。

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