ピストリウス被告の精神鑑定実施へ、判事が命令

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オスカー・ピストリウス被告=2013年2月

オスカー・ピストリウス被告=2013年2月

プレトリア(CNN) 南アフリカの両足義足ランナー、オスカー・ピストリウス被告(27)が恋人のリーバ・スティーンカンプさんを射殺した罪に問われている裁判の判事は14日、同被告の精神鑑定を命じる決定を下した。

裁判では13日に弁護側の証人尋問が行われ、ピストリウス被告を診察した精神科医が、同被告には強い不安感が続く「全般性不安障害」の兆候がみられると証言した。

検察はこれを受けて、「被告が精神的な問題を抱えている可能性が少しでもあるなら精神鑑定を実施する必要がある」と主張した。

精神鑑定が実施される間、審理は少なくとも1カ月間ストップすることになる。弁護側は審理を続行すべきだとして、鑑定に反対した。

判事は「裁判の結果に影響を与え得る問題の疑いが生じた」との判断を示し、検察側の請求を受け入れた。

ピストリウス被告は昨年2月14日の未明、プレトリア市内の自宅で、浴室内のトイレにいたリーバさんをドアごしに銃で撃って殺害したとして起訴された。裁判では、浴室からの物音を聞いて何者かが侵入したと思い込み、リーバさんとは知らずに発砲したと主張してきた。

被告はこれまで法廷で何度も泣き崩れたり嘔吐(おうと)したりするなど、苦痛をあらわにしている。

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