殺人依頼で訴追のAC/DCドラマー、検察が訴追取り下げ
(CNN) オーストラリアのハードロックバンド「AC/DC」のドラマー、フィル・ラッド容疑者(60)が2人の男性の殺害を依頼しようとした疑いで訴追された件で、容疑者の弁護士は7日までに、検察当局が訴追を取り下げたと発表した。
ラッド容疑者はこのほか殺害の脅迫の容疑や覚せい剤や大麻の所持でも訴追されているが、これらは取り下げられていない。
弁護士は訴追の取り下げについて、「不当な主張がセンセーショナルに報道され、ラッド氏は不必要で大きな損害を被った」と述べた。脅迫での訴追についても検察側と争うと表明。薬物所持については微罪だと語った。
CNNの系列局TVNZによれば、警察は6日朝に同国北島タウランガにあるラッド容疑者の自宅を捜索していた。
ラッド被告はオーストラリア生まれで、1983年からニュージーランドで暮らしている。
AC/DCは2003年にロックの殿堂入りした人気バンド。最新アルバム「ロック・オア・バスト」は今年12月2日に発売の予定だ。
AC/DCは6日に公式声明を出し「フィルの逮捕はニュース速報で初めて知った。それ以上のコメントはない」と述べるとともに、ラッド容疑者が不在でもアルバムの発売や、来年に予定されているコンサートツアーに影響はないとした。