世界陸上王者、 タクシー代と金メダル交換? 本人否定
(CNN) 北京で開かれている陸上の世界選手権男子ハンマー投げで80.88メートルの記録で大会連覇を果たしたパベウ・ファイデク選手(26、ポーランド)が祝杯で酔ってタクシーの中で金メダルを紛失したが、翌日に取り戻す騒動があった。
国営の新華社通信などは、優勝を23日に決めた後、レストランで酔い、帰りのタクシー運転手に料金はメダルで払うなどと言って手渡したと伝えたが、同選手はフェイスブック上で否定。
運転手との写真撮影でポーズを取り、この後、タクシーはメダルが車内にあることに気付かず走り去ったと主張し、中国メディアの記事ねつ造を非難した。
新華社は地元のニュースサイト記事を引用し、ファイデク選手は24日早朝にメダル紛失に気付き、北京の警察に通報したと報道。警察はその後、多数の監視カメラ画像などを調べ、問題のタクシー運転手の身元を突き止めていた。
同通信は、この運転手はファイデク選手が料金とメダルの交換を申し出たと伝えていた。また、ポーランド人の記者がレストランでの祝宴で深酒するファイデク選手の姿を目撃していたとも報じた。
中国の中央テレビ局(CCTV)によると、地元警察は多数の監視カメラ画像などを調べ、タクシー運転手の身元を突き止めた。運転手はその後、同選手のホテルを訪ね、メダルを返却したとしている。警察はファイデク選手の警察への通報からメダル返還まで1時間で騒動を解決したと主張している。