FIFAナンバー2、W杯チケット横流し疑惑で停職処分
(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)は17日、ジェローム・バルク事務局長(54)がワールドカップ(W杯)のチケット横流しに関与していた疑いが浮上し、同事務局長を無期限の停職処分にしたと発表した。
バルク事務局長はフランス人で、ゼップ・ブラッター会長に次ぐFIFAのナンバー2。疑惑についてはFIFAの倫理委員会が調査に当たる。
横流し疑惑は各国の複数の新聞が報じた。スポーツマーケティング会社のコンサルタント、ベニー・アロン氏の話として、バルク事務局長とFIFAが2014年W杯のチケット提供に同意し、このチケットが額面を大幅に上回る価格で横流しされたと伝えている。
この報道についてバルク事務局長は弁護士を通じ、すべてでっち上げだとして一切の疑惑を否定した。アロン氏から金品を受け取ったこともないと主張している。
FIFAを巡る汚職事件では、米司法当局が今年5月、ジャック・ワーナー元副会長など幹部9人を含む14人を起訴。スイスの捜査当局も、2018年と22年のW杯開催国にロシアとカタールが選ばれた経緯について捜査に乗り出している。