ニコラス・ケイジ、化石をモンゴルに返還へ 密輸品と判明
ニューヨーク(CNNMoney) 米俳優のニコラス・ケイジさんがオークションで手に入れた恐竜ティラノサウルスの化石がモンゴルから不法に持ち出されたものだったことが分かり、ケイジさんが米政府を通じて化石をモンゴルに返還することに同意した。
化石はケイジさんが2007年のオークションで27万6000ドル(現在のレートで約3340万円)で落札した。
モンゴルは、化石などの自然遺産や文化遺産を国外に輸出することを禁じている。ケイジさんの手に渡った化石は、ティラノサウルスの中でもゴビ砂漠でのみ見つかる希少な形態の化石だった。
ケイジさんの広報担当者は22日、この頭蓋骨の化石を落札したのがケイジさんで、本物であることを示す証明書も持っていることを確認。「米国土安全保障省や検察による化石の検査も含め、捜査に全面的に協力する」と表明した。
米当局の捜査によると、化石は日本を経由して、2006年にフロリダ州ゲインズビルに輸送されていた。
ケイジさんは「リービング・ラスベガス」でアカデミー賞を受賞した俳優。純資産額は2500万ドルと言われるが、かつての資産はそれよりずっと多かった。
ティラノサウルスの化石を入手した当時は、豪邸15棟と城を2つ、ヨット4隻、高級車ロールスロイス9台を購入していた。邸宅などの一部は後に差し押さえられている。