バンクシーの壁画新作、仏難民キャンプでの「催涙ガス」を批判
難民問題をめぐるバンクシーの作品としては昨年12月、米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏を描いた壁画がカレーに登場した。バンクシーはこれと同時に自身のウェブサイトで、ジョブズ氏の実父がシリアからの移民だったことを指摘していた。
カレーには続いて、仏画家ジェリコ―の代表作「メデューズ号の筏(いかだ)」を題材に、いかだに乗った難民が豪華ヨットに合図を送る様子を描いた壁画、そして望遠鏡で英国の方を眺める子どものかたわらにハゲタカを配した壁画が掲げられた。
バンクシーが昨年8月、英南部に開設した期間限定のテーマパーク「ディズマランド」にも、難民船のアトラクションがあった。ディズマランドが解体された後の廃材は、避難所の建設用にカレーへ送られた。