アース・ウインド&ファイアーのモーリス・ホワイトさん死去
(CNN) 「シャイニング・スター」や「セプテンバー」などの世界的ヒット曲で知られる米バンド、「アース・ウインド&ファイアー(EW&F)」のリーダー、モーリス・ホワイトさんが4日、死去した。74歳だった。
EW&Fのベース奏者で弟のバーダイン・ホワイトさんが明らかにした。
「私にとって兄であり、英雄であり親友であるモーリス・ホワイトは昨夜、穏やかに眠りながらこの世を去った」と、バーダインさんはフェイスブックに投稿した。
EW&Fは70〜80年代にかけて、モーリスさんと華麗な裏声のフィリップ・ベイリーさんのボーカルの掛け合い、金管楽器の華やかな音色と陽気なサウンドで一世を風靡(ふうび)した。
ビルボード誌のウェブサイトによれば、モーリスさんは1941年に米テネシー州メンフィスで生まれ、少年時代にシカゴに移り住んだ。セッションドラマーとして有名歌手のエッタ・ジェームズやフォンテラ・バスらと共演したのち、人気ジャズバンドのラムゼー・ルイス・トリオに加入した。
69年にラムゼー・ルイス・トリオを脱退してEW&Fの前身となるグループを結成。EW&Fのバンド名はモーリスさんの占星術の天宮図に出てくる3つのエレメントから取ったという。
モーリスさんはEW&Fの音楽制作の柱であるとともに、コンサートでは多額の資金を投じて豪華な演出を行ったことでも知られた。
EW&Fは2000年にロックの殿堂入り。式典の前の週にモーリスさんはパーキンソン病と診断されたことを公表、ステージ活動からは引退した。
だがその後もレコーディング活動は続け、10年にはEW&Fの仲間たちとともにソングライターの殿堂入りを果たした。