英ロのサポーター衝突、31人負傷 サッカー欧州選手権
(CNN) フランスで開催されているサッカーの欧州選手権で11日、イングランド―ロシア戦の前後で双方のサポーターが衝突し、少なくとも31人が負傷した。
重装備の警察が群衆を解散させようと催涙ガスを使ったが、サポーターらは警官に瓶などを投げ付け、互いに暴力を振るった。試合は1対1の引き分けで終わった。
警察の報道官によると、負傷者のうち4人は重体。警察側も3人が軽傷を負った。同報道官によると、重傷を負った51歳の英国人男性が警察に救助された。
警察は11日、2日間にわたり少なくとも17人を逮捕したと明らかにした。
仏内務省はイングランド―ロシア戦を「危険」と判断し、試合を安全に行うために約1000人の警官を出動させた。事態はその後、沈静化しているという。
欧州サッカー連盟(UEFA)はロシアかイングランド、または双方への制裁措置について、12日に発表するとの声明を出した。
仏内務省は過激なサポーター「フーリガン」の入国を阻止するため、参加各国と協力態勢を取ってきた。英政府は仏当局の要請を受け、選手権の開催期間中に渡仏を図った3000人の旅券を回収した。内務省は参加国の危険人物リストなどに基づき、各スタジアムでこれまでに計3000人の入場を拒否している。
11日に衝突が起きた南部マルセイユのビューポール地区では9日と10日にも同様の騒ぎがあり、複数のバーが通常より早く店じまいするなどの影響が出ている。