プロスポーツ界がトランプ氏に反発、国歌斉唱時の起立めぐり
ワシントン(CNN) 米プロフットボールリーグ(NFL)の試合前の国歌斉唱で、人種差別への抗議を表明するため起立を拒否している一部の選手について、トランプ米大統領は22日の演説で「解雇するべき」などと発言し、23日にかけて攻撃的なツイートを連発した。こうした発言に対して、スポーツ界などから猛反発の声が上がっている。
NFLでは昨年夏、49ersのQBキャパニック選手が「黒人を抑圧する国の旗に誇りを表することはできない」として、国歌斉唱で起立せずひざをついた。これが発端となって同様の行動が広がっている。
トランプ氏は22日、アリゾナ州での集会で選手たちの起立拒否を非難し、そういう時は観客が退場すればいいと呼び掛けた。
グッデルNFLコミッショナーは23日朝に声明を出し、トランプ氏の発言は対立を招くと批判した。するとトランプ氏はさらに「起立しない選手はクビだ。ほかの仕事を探せ」などとツイートを連発した。
トランプ氏の攻撃的な姿勢に対し、米プロバスケットリーグ(NBA)の昨シーズン王者となったウォリアーズの主力、カリー選手も22日、優勝チームの恒例となっているホワイトハウス表敬訪問には「参加したくない」と発言した。