水死の米女優ナタリー・ウッド、「不審死」で再捜査 新証言得て
(CNN) 米カリフォルニア州の捜査当局は3日までに、同州のカタリナ島沖で1981年に発生した有名女優ナタリー・ウッドさんの水死に関連し、死亡に至る経緯に不審な流れが生じる新たな目撃証言を入手したとして捜査を仕切り直していることを明らかにした。
ウッドさんが夜間に乗っていた小型船には元夫の俳優ロバート・ワグナーさんと友人の俳優クリストファー・ウォーケンさんが同乗。新たな目撃証言や不審な材料の詳細は不明だが、夫婦の個室からの大声や異常な音などの発生が判明したという。また、別の証言者は船の後部での男女間の言い争いを聴いたことを明かした。
事件解明の新たな展開を受け、ワグナーさんを「重要参考人」とも位置付けている。
トップ女優として長年活躍していたウッドさんの突然の水死はハリウッドの大ミステリー事件の1つとうわさされた。ウッドさんは「理由なき反抗」「ウエスト・サイド物語」など多くのヒット映画に出演し、アカデミー賞候補ともなった。
地元警察などは当初、海面に転落しての事故死と断定。しかし、数年後にロサンゼルス郡の検視当局はウッドさんの身体に打撲傷があったことから「おぼれたことや他の不明確な要因」が死因との見方に転じていた。
同郡の保安官事務所は2011年、水死に関する新たな情報提供があったとして再捜査を開始。今月1日には、100件以上の情報を精査した後、ウッドさんの小型船で当日夜に起きた出来事の新たな局面を示す目撃者の証言を得たとの声明を発表。
ただ、逮捕に踏み切るような十分な裏付け材料をつかんでいないとも指摘。変死事件としての捜査の性格に変わりはないと述べた。