東京五輪に顔認証システム導入へ 関係者30万人を登録
(CNN) 2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は7日、会場に入場する関係者の本人確認に顔認証システムを導入すると発表した。
大会期間中、会場に入る選手や役員、スタッフ、報道関係者は総勢約30万人に上る。顔認証システムは国内の電機大手NECが提供。事前に全員の顔写真をデータベースに登録し、入場時に照合する。
同委員会の岩下剛警備局長は、厳しい暑さを考えると速やかな入場は不可欠だと話す。入り口での待ち時間の短縮に加え、IDカードの偽造や盗難による不正入場も防止できるという 日本では今年、危険な暑さが続き、4月30日以降に熱中症で病院へ運ばれた人は7万人以上、死者は138人に上っている。
国内メディアが6日に伝えたところによると、政府は東京五輪の酷暑対策として、夏の生活時間を2時間早めるサマータイム(夏時間)の導入を検討中。来年試験導入する案が浮上している。
IOCも先日発表した競技日程などで酷暑への配慮を示したほか、街路樹やミストシャワーによる対策も予定されている。