キューバの野球選手、亡命せずに大リーグ入り可能に

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キューバ出身のヤシエル・プイグ選手。今後は、キューバ人選手でも亡命することなく大リーグに挑戦できるようになる/Sean M. Haffey/Getty Images

キューバ出身のヤシエル・プイグ選手。今後は、キューバ人選手でも亡命することなく大リーグに挑戦できるようになる/Sean M. Haffey/Getty Images

キューバ・ハバナ(CNN) 米大リーグ機構(MLB)とキューバ野球連盟は19日、キューバの選手が亡命せずに大リーグでプレーできるようにする協定で合意したと発表した。

オフシーズンには選手の帰国も認められる。キューバ政府は選手を雇う球団から譲渡金を受け取ることが可能になる見通しだ。

キューバ野球連盟は今回の協定について、「3年間の交渉を経て成立した」と説明。「MLBとの間の安定した政治色のない協力関係を保証するものだ」としている。

キューバではこれまで、亡命した選手は帰国を禁じられていたが、新たな協定では、キューバでの居住権や国内リーグでプレーする資格を保持することが可能になる。

過去にキューバのベスト選手がMLB入りした際には、危険を冒すことが多かった。一部の選手はナショナルチームの海外遠征の際にチームを離れたが、人身売買業者を頼って出国し、生命を危険にさらした例もある。

MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは、今回の協定は安全性の問題に対応したものだと説明。「MLBは長年、大リーグの球団と契約する選手に安全で合法的な選択肢を設けることで、犯罪組織による人身売買に終止符を打とうとしてきた」「協定によりこの目標が達成されると信じる」と述べた。

一方、共和党のマリオ・ディアスバラート議員(フロリダ州選出)は、将来の契約にキューバ政府が関わることを批判。ツイッターで「キューバ選手はあらゆる人と同様に、条件や年俸を自由に交渉するのが望ましい」とし、MLBの提案は「選手の労働から利益を得るキューバ政府に権利を譲り渡すもので、搾取の制度化につながる」と述べた。

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