10月開幕のドバイ万博、パビリオンの内部を先行公開
ドバイ(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、今年10月から開催を予定する「ドバイ万博」のパビリオンの内部が住民に公開されている。ドバイ万博は新型コロナウイルス流行の影響で1年遅れの開催となる。
ドバイ万博は190以上の国が参加し、「持続可能性」や「モビリティー」「機会」をテーマにさまざまなイノベーションを展示する。
公開される「サステナビリティー(持続可能性)パビリオン」は万博の中心的な施設となる。地球を意味する「テラ」と名付けられ、周囲の湿った空気から水を作り出すことができる。また、幅130メートルの天蓋(てんがい)状の屋根や周囲にそびえる「エナジーツリー」には1000枚以上のソーラーパネルが備え付けられ、万博の運営に必要なエネルギーの一部をまかなう。
同パビリオンの責任者、ジョン・ブル氏は「周囲の環境と調和し、太陽や水など周囲のリソースを取り込める建物を人類が作れるということを示したい」「いく分乾燥したここの環境でも、建物が自分で使う分の水を確保できる」と語る。
このパビリオンは万博で最初に完成する建物。4月10日まで住民や訪問者が内部を一部見ることができる。内部には人類が環境に与える影響を学べる、さまざまな双方向性の体験が準備されているという。
万博は今年10月から来年3月末まで開催予定。万博終了後、このパビリオンは開発計画「ディストリクト2020」の科学センターの一部となる。同計画は万博の敷地から広がる新たな居住やビジネスの地域開発となっている。